介護保険制度は、自立支援を基本として制度が成り立っています。
その人らしい生き方を支援していくことを理念として日々必要なサービスが提供されています。平成12年から13年を経過しました。この制度ほど短期間で社会に認知され、ひろがった制度もめずらしいかもしれません。
この制度は「利用者本位」を基本にされています。「措置」から「契約」へと変わり、「利用者本位」と叫ばれることは大切なことであると思います。
ただ、先日「認知症の人と家族の会」の役員の方々と懇談する機会がありましたが、はっとさせていただくことがたくさんありました。
当日は、「成年後見制度」のパンフはどのようなものがいるかなどを議論させていただきましたが、当事者の方々は、銀行などで困っている人がいる際にどこへ繋げればよいのかを知らせるパンフレットが欲しいこと。あわせてそこでつなげていただいたところで事例などでわかりやすいパンフレットが欲しいなど二種類の工夫が欲しいと指摘されました。ひとつで何か形にできないかとばかり考えていましたが、やはり視点が違うととても考えさせていただく機会となると実感しました。
あわせて「認知症ケア京都のつどい」実行委員会の席上、高見会長が「赤鬼が泣いた」を引用されて「利用者支援」と「家族支援」の話をされました。
「赤鬼が泣いた」を皆さんはご存じですか?人間と仲良くしたい赤鬼と友人の青鬼が、「自分が大暴れしたのを退治すれば人間と仲良くなれる」として大暴れします。それを赤鬼が退治し、赤鬼の願いどおり人間と仲良くなれました。しかし、同時に標識がたち「青鬼に注意」と表示されると赤鬼に迷惑をかけまいと離れていきます。
介護は一昔は「姥捨て山」のように親を捨てて子が救われる。最近は親が守られ、子が虐待として通報される。すなわち介護は、ひとりが犠牲になりひとりが救われてきました。でも「ふたりが救われないと意味がない」と高見さんは強調されました。「利用者本位」ばかりが強調されて、一生懸命支えている家族が見殺しにされてはいけないと強調されていました。
私は「家族支援」の意味を改めて学ばせていただいた気がしました。とても心に落ちました。私も今後の実践に生かせていきたいと思います。


