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個別記事: 2023年12月12日

パワーハラスメントをどう防ぐか~津野准教授から学ぶ~ (京都新聞12月4日朝刊より)

厚生労働省のハラスメント対策検討会で助言を神奈川県立保健福祉大学の准教授 津野加奈美氏がパワハラの起こす企業と起こささない企業は何が違うかとのテーマで講演をしました。

パワハラの定義として ①優越的な関係を背景とした言動、②業務上必要かつ相当の範囲を超えている、③労働者の就業環境が害されている、以上3点の要素をすべて満たすものをいうとしています。パワハラは個人と構造に起因するとして個人的パワハラを起こす人は、①感情のコントロールができず、すぐに怒鳴る、②こだわりが強く、他のやり方を認めない、③人を傷つけることに喜びを感じる、以上の傾向があり繰り返す場合が多いとのこと。

 社内に対応に不信が広がれば、いくら会社等が撲滅宣言などをしても機能せずことにも注意が必要と指摘しています。あわせて先に述べた①~③未満の対応であったとしても、「後輩の挨拶をあからさまに無視をする」等のグレーゾーンを放置しないことが大切と指摘をしています。

成果主義にも警笛を鳴らします。耐え忍んだ人が賞賛される風土では、責任感が強い人ほど負荷がかかり、結果的に過労死につながりかねないと指摘します。

業務改善と評価改善を対策として挙げていますが、例として「部下をつぶさずに成長を促すことを評価基準に入る」「社員にタフさを求めず、多様性を尊重する」等。パワハラのない会社は、社員の健康にに加え、生産性もあがる」と強調されています。私たちも日々学び実践したいと感じました。

 

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